虹を見たか

―NO RAIN NO RAINBOW―

ええ言葉やね。

森絵都（２）

「みんなそうだよ。いろんな絵の具をもってるんだ、きれいな色も、きたない色も」
ひろかのもっている明るい色が、真の暗い日々をいつも照らしていたんだぞ。そう教えてやれないのが残念だった。
人は自分でも気づかない所で、だれかを救ったり苦しめたりしている。
この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはみんないつも迷っている。
どれがほんとの色だかわからなくて。
どれが自分の色だかわからなくて。

（森絵都『カラフル』）

二ヶ月で二回読んでしまった。うー森絵都さん、中学生の時にあなたの作品を読んでみたかった。中学校で働くなら、教室の本棚に作品をずらっと並べてやるー。

森絵都

ぼくはまぶたの裏にぼくをまつ人たちのいる世界を思い描いた。

ときには目のくらむほどカラフルなあの世界。

あの極彩の渦に戻ろう。

あそこでみんなといっしょに色まみれになって生きていこう。

たとえそれがなんのためだか分らなくても―――。

（森絵都『カラフル』）

太宰治

「私は確信したい、人間は恋と革命のために生まれてきたのだ。」

（太宰修『斜陽』）

Blaise Pascal

「死より確実なものはなく、死期より不確実なものはない」
(Blaise Pascal)