事実には「段階」があると思う。それは一つ一つの事実、そして一人一人の現状に合わせた段階だ。
それは身近な例でいえば、「赤ちゃんはどこからくるのか?」という質問でみられる。
幼稚園ぐらいの子供なら、コウノトリが運んできたというのが「事実」。
小学生なら、パパとママが結婚してキスするとできるというのが「事実」。
中学生になると、科学的な視点から「事実」をとらえるようになる。
子供はこういった具合に同じ質問に対して事実を次々と変えていく。幼稚園生に科学的な視点から教える必要はないし、逆に中学生なのにコウノトリの存在を信じているのはまずいだろう。ただ、それぞれの時期においてはどれも「事実」であり、否定する必要はない。
人はあるとき事実の階段をひとつ昇り、次の事実を受け入れ、以前の事実を否定する。だがそれは必要な階段であり、「間違っている」からといって無理して飛ばして進まなくてもよいだろう。
教師が気をつけないといけないのは、生徒一人一人が今どの段階にいるのかを見極めることだ。
今日、ある高一の女の子に、「 ( a – 1 ) x ≧ 3 」という不等式の解き方を教えていた。僕はこの問題を「正確に」解くことができる、だから彼女が同じように「正確に」解けるように指導しなければならない、そう思い込んでいた。
だから僕は彼女がノートに解いているとき、間違えたところ、書き方がおかしいところをいちいち指摘して直し、その「正確な」解答に向かって導いていった。当然彼女は途中でやる気をなくして、投げ出してしまった。
この問題は (a – 1) が正か負か0かによって場合分けをしなければならない。彼女にとっては、場合分けという発想自体初めてだったし、またそれが0の時「xは解なし」となることも新しい解答方法だったようだ。
まずこの二つのことを理解してもらうだけで十分であり、正しい記号の使い方、ノートの取り方を指導するのはまた次の段階だったのだろう。
教師にとって「事実」じゃないことも、生徒にとっては「事実」であることがある。もちろん教師にとって間違っている事実を教えるのは心苦しいものがある。だが、生徒は階段を登っている途中なのだ。学生時代は長い。生徒が階段の上に登ってくるのをただ待つだけのではなく、生徒のいるところまで階段を降りて行って、一緒に登る。そういった目線を合わせることができる教師になりたい。
最初は順番に一分ずつの自己アピールタイム。それからプレゼンテーションタイムで、これは旅行代理店の店員役とお客さん役でペアになり、三十秒づつみんなで交代しながらやった。前のペアの会話を引き継いでやらなければいけないというちょっと特殊なルール。僕の時は、前のペアが「グアムに行きたいのですが、治安のほうは大丈夫ですか。」という質問で終わって、店員役の僕がその続きを答えなきゃいけなかった。(知るか)と心の中で呟きながら、満面の笑みで「日本人観光客も多いですし、大丈夫ですよ。」と答えておく。しかし次のペアがその続きで、「とはいえ海外ですから、夜間はお一人で出歩かないほうがよいかと思われます。」とフォローしてくれる。おいしいところを持ってかれた気分。
その後お客さん役もやり、「執拗なまでに値切りを要求する貧乏大学生」を演じ切る。
最後に質問タイム。みんな天に突き刺さるような挙手で次々と質問していく。僕は「貴社はクールビズを施行していますか。」と聞いてみたくてしかたなかったのだが、無難に次回以降の試験内容の確認をするにとどまった。
こんな感じで面接デビューを果たしました。これは経験値あげないと、うまく立ち回れないなーと思った。次回はがんばります(次回、あるの?)。
塾で生徒に数学を教えていると、たまにこう聞かれることがある。
「数学なんて学んで何の役に立つのですか?」
なるほど数学には、三角形の合同の証明にせよ因数分解にせよ、できるようになったから何なんだと思うような内容が多いかもしれない。僕だって実生活の中で微分・積分を必要とする場面にはまだ残念ながら(?)出くわしていない。
だが、数学を腕立て伏せや腹筋のようなトレーニングの一つとして捉えてみてはどうだろうか。腕立て伏せだってそれ自体できることを目標とする人はいないだろう。むしろそれによって筋力をつけ、野球でボールを遠くまで飛ばせたり、テニスで速いサーブが打てたりするようになるのが目標なはずだ。
三角形の合同の証明は、正しいと考えられる事柄(前提)から別の事柄(結論)を導き出す、演繹的な論理思考を身につけるトレーニングになっているし、因数分解だって物事を一般化してとらえるトレーニングになっている。そう考えると、数学は実生活において確かに役立っているのだ。
人生は長い。学校はその中で生き抜いていくための術を身につける場所だ。十分な基礎トレーニングを積んでから旅立っていってほしい。
初めまして、adue(アデュー)といいます。
仙台の大学に通っていて、就活の真っ最中の四年生です。
高校の数学の教師になるのが目標で、小学校の卒業文集にも書いていたくらいずっと昔から追い求めている夢だったりします(いろいろ浮気もしたけれど…)。
ブログを立ち上げた目的。教採(教員採用試験)での小論文や面接で訊かれそうなことを最近ノートに書きためているのですが、どうせなら誰かに読んでもらって意見を聞かせてもらえないかなと思ったのが始まり。読んだ時はぜひコメントください、辛口なほど幸せです笑。
自己紹介。大学で数学を学んでます。音楽が大好きで、アコギでの弾き語りとジャケ買い(借り)をよくします。好きなミュージシャンは坂本真綾とsixpence none the richer。旅に出るのも好きで、三月にはインドへ行ってきました。
ブログは初めてで試行錯誤中ですが、また遊びに来てくださいね。では。